ADEKAは、次世代半導体向け新規材料の量産体制構築に伴う生産スペースの確保を目的に、連結子会社のADEKA KOREAに製造棟を新設する。製造棟の新設場所は、22年に用地を取得した同社全州第三工場。これまで先端半導体材料は、主に全州第二工場で製造しているが、今回新たに全州第三工場に製造棟を建設する。同製造棟では、次世代以降DRAM向けおよび次世代ロジックおよびNAND向け材料を量産予定としている。
5G通信やAIの活用拡大などの高度ICT社会の実現には、半導体が必要不可欠。半導体は、情報処理の高速化や消費電力の低減を背景とした微細化による高集積化が進行しており、これを下支えする先端材料のニーズが高まっています。
ADEKAグループ中期経営計画「ADX 2023」(21~23年度)では、「次世代ICT分野」を重要分野の一つと位置付け、先端半導体材料を中心に積極的に投資を実行しており、日本・韓国・台湾における研究開発ならびに生産体制の構築を推し進めてきた。
特にADEKA KOREAでは、世界シェアNo1を誇る先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズの増産と製品ラインナップ拡充のための積極的な設備投資を進めています。今後も微細化に欠かせない製品群として、次世代半導体デバイス量産化の際に新規材料をいち早く安定供給するために、短い工期で量産体制を整える必要があることから、製造棟を新設することになった。
2024年03月21日