ショーワグローブは3月22日、制電手袋「AP800制電ニトリルパーム手袋」「AC800制電フォルテックスニトリルパーム手袋」の技術と独創性が評価され、令和5年度「姫路市ものづくり開発奨励補助金」の交付対象者に採択されたことを発表した。
姫路市では、中小企業者が研究・開発した新製品や新技術のうち、特に優秀であると認められるものに対して、その開発経費のうち100万円を限度に補助金を交付する「姫路市ものづくり開発奨励補助制度」を設けている。令和5年度は3社に対して交付が決定した。
静電気を抑制する制電手袋はこれまでも市場に存在していたが、加えてスムーズにタッチパネル操作ができる点が評価され、今回の交付決定となった。制電手袋が必要となる現場では、スマートフォンやタッチパネルなどを操作する場面が増えている。手袋を着けたまま機器の操作が可能となることで、安全性を保ちながら生産性を向上することが期待できる。
「AP800制電ニトリルパーム手袋」「AC800制電フォルテックスニトリルパーム手袋」の素材は、導電性を有する発泡ニトリルゴムと繊維から構成している。またAC800は耐切創糸と組み合わせることで、高い耐切創レベルを実現した。
さらに使用者の手にフィットした手袋形状とすることで、指先感覚を活かし、優れた作業性を発揮する。
さらに、塗装工程でのハジキの原因となるシリコーン含有物の転写を抑制し、製造工程での不良を低減する。また安全な繊維製品の証であるエコテックススタンダード100を取得している。
同商品は、精密機器の取り扱い(微細な電流によって電子部品が破壊される)や防爆エリア(可燃性ガスや粉じんなどが電気火花や点火源にふれると爆発を起こしてしまう危険場所)など静電気対策を必要とする現場においての使用が想定される。近年はスマートフォンやタッチパネルでの操作をする場面も増えており、「AP800制電ニトリルパーム手袋」「AC800制電フォルテックスニトリルパーム手袋」は手袋を脱がずにスムーズに操作することができるため、脱ぎはめの煩わしさや思い通りに操作ができないという悩みも解消する。
これからも同社は開発力を軸足として、人々の課題解決のための新製品を開発していく。今回の「姫路市ものづくり開発奨励補助金」の交付決定は、製品の技術と独創性が評価されてのものであり、今後も開発力を軸足として、人々の課題解決のための新製品を開発していく。そして、日本のみならず世界中に価値ある高品質な手袋を届け、姫路から世界へ、グローバルな社会貢献を目指す。
2024年03月25日