電気ショックを自動で行うAED 旭化成ゾールメディカルが発売

2024年03月26日

ゴムタイムス社

 旭化成は3月25日、同社グループにおいて救命救急医療事業を手掛けるZOLL Medical Corporation(ZOLL)の子会社である旭化成ゾールメディカルが、非医療従事者向け自動体外式除細動器「ZOLL AED3オートショック」の販売を開始したと発表した。
 日本国内で一般的に普及しているAED(自動体外式除細動器)は、AEDが心停止傷病者の心電図を解析し、電気ショックが必要と判断した場合に救助者へ指示を出し、救助者自身がショックボタンを押す必要がある。
 「ZOLL AED3オートショック」は、電気ショックが必要とAEDが判断した場合、自動で傷病者へ電気ショックを与えるため、電気ショックが適切に行われないリスクを低減すると同時に、救助者の心理的負担の軽減が期待される。
 日本では、心臓突然死で年間約8万人の方が亡くなっている。そのうち一般市民が目撃した心肺機能停止傷病者は28,834人と報告されている一方で、AEDによる除細動(電気ショック)実施は1,229人、実施率は4・5%にとどまっているのが現状。
 同社は、「ZOLL AED3オートショック」の普及によって、一般市民による、除細動実施率と救命率のさらなる向上へ寄与することを目指している。
 ZOLLは2012年に同社グループに参画して以来、ヘルスケア領域のグローバルにおける拡大・発展をけん引するとともに、重篤な心肺疾患および呼吸器疾患に苦しむ患者に有意義な変化をもたらす革新的な技術を提供し、世界の人びとの「いのち」と「くらし」に貢献してきた。
 今後も同社は、AEDをはじめとする救命医療機器提供を通じて、日本における救命救急治療への貢献を目指した取り組みを拡大させるとともに、同社グループのヘルスケア領域の成長に寄与していく。

ゾール・エーイーディー3オートショック

ゾール・エーイーディー3オートショック

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー