出光興産、EMS提供開始 CN社会の実現に貢献

2024年03月28日

ゴムタイムス社

 出光興産は3月27日、「idemitsu CN支援サービス」のソリューションの一つとして、CO2削減・カーボンニュートラル(CN)実現に取り組む自治体・企業向けに、EV・蓄電池の充放電と空調出力制御を連携したエネルギーマネジメントシステム(EMS)の提供を、2024年4月から開始すると発表した。
 「idemitsu CN支援サービス」は、同社グループが提供する商品・サービスを組み合わせ、「利用電力のCN化」、「モビリティのCN化」、「災害レジリエンス(強靭性)向上」の推進をワンストップで支援するサービス。
 新たに「idemitsu CN支援サービス」に追加する同EMSは、国富町(宮崎県東諸県郡)と国富町役場で行った電力利用の最適化実証実験において、契約電力の約16%の削減を確認したシステム。契約電力は過去1年間における最大需要電力により決定され、これに料金単価を乗じたものが基本料金となる。同EMSは、電力需要の常時監視・予測により電力需要ピークの時間帯にEV・蓄電池から放電するとともに、空調消費電力を削減する自動制御により最大需要電力の削減を実現した。また、EV充電をピークの時間帯以外に自動的に行うことで、基本料金の上昇の抑制にもつながる結果を得た。
 今回、効果を確認できた「EV・蓄電池の充放電と空調出力制御を連携したEMS」をソリューションに加えることで、同サービスの更なる充実を図る。
 同社は今後も、「idemitsu CN支援サービス」を通じて自治体や企業に向け、再生可能エネルギーやEV導入を促進することで、CN社会の実現に貢献する。

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