大河内記念技術賞を受賞 クラレの高濁度水処理技術

2024年03月28日

ゴムタイムス社

 クラレは3月27日、「高濁度対応・高透水性中空糸膜モジュールの開発と工業化」に関して、「第70回大河内記念技術賞」を受賞したことを発表した。
 同技術は、効率的な高濁度水の処理技術として、産業水の安定確保、水回収率向上など、産業全般の水資源の有効活用に貢献するものとして高く評価された。「第54回日化協技術賞技術特別賞」、「第55回市村産業賞功績賞」に続く3回目の受賞となる。
 ポリフッ化ビニリデンを基本素材として独自の技術で構造形成させた中空糸膜と、濁度成分の蓄積箇所を集中的に洗浄できる導水管構造および中空糸膜1本1本が自由に動く片端フリー構造を採用したモジュール構造からなる高濁度対応・高透水性中空糸膜モジュールの開発により、従来の方式では処理が難しかった高濁度排水の効率的回収を実現した。半導体製造を中心に、国内外の幅広い産業領域で採用が進んでいる。
 「大河内賞」は、理化学研究所第三代所長であった大河内正敏博士の功績を称え設立された公益財団法人大河内記念会より、生産工学、生産技術、生産システムの研究並びに実施などに関するわが国の業績で、学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した顕著な業績に対して贈呈される賞。

贈賞式の様子

贈賞式の様子

会場に展示されたパネル

会場に展示されたパネル

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