グッドイヤーは3月29日、同社レーシングチームが、FIA世界耐久選手権(WEC)に導入された新カテゴリーであるLMGT3のために、数か月をかけて最高のタイヤを開発したことを発表した。
GTレースにおける最も有名な9つの自動車メーカーが、モータースポーツにおける最も歴史のある世界中のサーキットを舞台にバトルを繰り広げる。6月のル・マンでは、合計23台のLMGT3マシンに加え、16台のLMP2マシンが同社の「EAGLE」を装着し、究極の耐久レースの栄冠を求めて競う。
同社レーシングチームは、最新のGT3マシンの多様なニーズに対応できるタイヤの開発を2022年からスタートした。2024年シリーズのLMGT3用に、バーレーンの極端な気温からカタールの容赦のない激しさ、そして、スパ・フランコルシャンの予測不能な気象状況まで、シーズンを通して対応するドライタイヤと最新のウェットタイヤの2種類を開発した。
耐久レースは次世代UUHP(ウルトラ・ウルトラ・ハイパフォーマンス)ロードタイヤを開発するための貴重な機会であり、グッドイヤーの技術と専門性を披露する舞台でもある。同社は、WECのLMGT3カテゴリーの単独タイヤサプライヤーとして、レースで培った技術を市販用タイヤ開発に応用するという「Race to Road」の実践を改めて約束する。
LMGT3は、市販用UUHPロードタイヤを開発するうえで最も適したカテゴリーであり、同社レーシングチームのデザイナーやエンジニアにとって、ドライバーからのフィードバックは、そのLMGT3での優れたレース用タイヤを開発するために極めて重要となっている。
スペインのモンテブランコ・サーキットで行われたシーズン前最後の同社公式タイヤテストでは、参加した多くのWECドライバーたちが、同社のタイヤ技術について話している。
FIA世界耐久選手権(WEC)2024シリーズは、3月2日、カタール1812kmレースで開幕した。日本開催の第7戦、富士6時間耐久レースは、2024年9月15日に決勝が行われる。
2024年04月01日