日本ゼオンは4月1日、同社が神戸大学大学院医学研究科 内科系講座小児科学分野造血幹細胞医療創成学部門 宮西正憲特命教授 (研究代表者)、同大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター 黒田良祐センター長(兼大学院医学研究科外科系講座整形外科学教授)、同大学未来医工学研究開発センター 村垣善浩センター長(兼大学院医学研究科医療創成工学専攻副研究科長・教授)、日本精工、イクスフローらとともに取り組む研究開発テーマが、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「革新的医療技術研究開発推進事業(産学官共同型)」に採択されたことを発表した。 採択テーマは、「バーサタイルCD34陽性細胞を用いた超個別化医療の実現」。
再生・細胞医療・遺伝子治療開発に関する国内の状況として、治療を待つ小児や高齢者などへ安全性の高い長期的な効果を求める治療ニーズがある。それを実現するために、神戸大学を中心とした研究開発拠点において産学連携でグローバル展開を目指したチームを構成し技術開発を進め、個人差の可視化、治療効果の最大化、細胞製造の最適化を通じて、個別化医療の社会実装の実現を目指す。また、2025年度末までにコンソーシアム、自家細胞特化型医療研究開発統合センター(CIRDAC)を設置し、2026年度以降は社会実装に向けた研究開発を開始する。
同社は、中期経営計画において2030年のビジョン実現に向けた全社戦略に「既存事業の磨き上げ」と「新規事業の探索」を掲げており、今回の産学連携での取り組みへの参画は、医療・ライフサイエンス分野での新規事業探索の一環と位置付けている。また、同社の独創的材料を含む新たな技術を提供することで、超個別化医療の実現に寄与していく。
同社は今後も、独創的な技術による社会課題の解決を通じて、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらしの実現」に貢献していく。
2024年04月02日