住友理工が最高ランク取得 日本政策投資銀行の環境格付

2024年04月03日

ゴムタイムス社

 住友理工は4月2日、日本政策投資銀行(DBJ)による「DBJ 環境格付」で最高ランクの格付を取得し、同格付に基づく融資を受けたと発表した。
 「DBJ 環境格付」融資とは、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューとなる。
 今回、同社は次の3点を高く評価され、2024年3月に「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という格付を取得した。
 1つ目は、自動車業界における環境変化を踏まえ、実現したい未来社会像の達成に必要な事業ポートフォリオ転換を見据えた2029年のありたい姿を策定し、その実現に向けて3つの方向性と6つのマテリアリティを設定するとともに、特に環境面については2050年環境長期ビジョンおよび環境2029年ビジョンを策定し数値目標を中期経営計画にも反映するなど、長期的な企業価値向上を見据えたサステナビリティ経営を着実に推進している点となる。
 2つ目は、経営層をトップとするマネジメント体制のもと、データの分析結果も活用しながら環境負荷低減に向けた意識啓発活動を国内外グループ会社に積極的に展開するとともに、環境2029年ビジョンや中期経営計画とも整合する環境負荷の低減に向けた設備投資計画を策定することで、全社横断的に事業を通じた不断の環境負荷低減を図っている点となる。
 3つ目は、サプライヤーのCSRに関する取り組み状況について、環境・人権に留まらない広範な事項を調査し評価しているほか、持続可能な天然ゴムの調達に向けGPSNR1に加盟し、天然ゴム農園・加工所の定期的な実地調査・モニタリングを通じて、天然ゴムへの依存度軽減に向けたサプライヤーへの主体的な働きかけを実施するなど、持続可能なサプライチェーンの構築に積極的に取り組んでいる点となる。
 同社は昨年、経営ビジョン「2029年住友理工グループ Vision(2029V)」で描いたありたい姿を実現すべく、中期環境目標「環境 2029V」を策定した。「脱炭素社会」「資源循環型社会」「自然共生社会」に貢献するとともに、事業の成長・新しい価値の創造に挑戦していく。

DBJ環境格付

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