ゴム薬品の売上は5%増 川口化学の12~2月期

2024年04月04日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の24年11月期第1四半期連結業績は、売上高が19億9900万円で前年同期比2・5%減、営業利益は6700万円で同45・2%増、経常利益は6600万円で同45・7%増、四半期純利益は4900万円で同20・8%増となった。
 化学工業薬品事業の売上高は19億9000万円で同2・6%減、セグメント利益は5900万円で同53・9%増となった。
 ゴム薬品部門合計の売上高は11億7100万円で同5・2%増。ゴム薬品の分野においては、国内の工業用品向け製品は、自動車関連産業の世界的な半導体不足が緩和し国内の自動車生産が総じて堅調に推移し自動車部品関連向け製品を中心に売上は増加した。タイヤ向け製品は、主力製品の販売が低迷し売上は前年同期を下回った。合成ゴム向けは、中国を中心とする海外市場の需要低迷の影響を受けたが、スポット販売製品を受注することができ、全体では売上は前年同期を上回った。医療用ゴム用途製品は、緩やかに需要が回復し主力製品を中心に売上は前年同期を上回った。
 海外向けは、中国向けを中心に汎用製品及び医療用途向け製品の販売が低迷したが、特殊製品を新規分野に販売することができ、売上は前年同期を上回った。
 樹脂薬品部門の売上高は2億900万円で同5・6%減。樹脂薬品の分野は主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルの需要が国内、海外ともに低迷する中、国内向けは前年同期並みの売上を確保することができたが、海外向けは中国を中心に主力製品の売上が大きく減少した。電子材料関連向け製品は緩やかな需要の回復がみられたが、売上は前年同期を下回った。
 中間体の売上高は2億4400万円で同22・5%減。中間体部門では、農薬中間体は需要が低迷し主力製品の売上は前年同期を下回った。医薬中間体は、医療用途脱水縮合剤の通期での売上は前期を上回る見通しだが、当第1四半期では前年同期を下回った。界面活性剤中間体は、顧客の需要が回復し売上は前年同期を上回った。

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