高圧水素タンクが旅客船に採用 豊田合成、水素貯蔵技術を応用

2024年04月04日

ゴムタイムス社

 豊田合成は4月2日、同社が生産する高圧水素タンクが、水素エネルギーなどで航行する国内初の旅客船に採用されたと発表した。同水素タンクは、燃料電池車のMIRAI向けに、同社とトヨタ自動車が開発した水素貯蔵技術を応用しており、トラックなどの商用車を中心に搭載が進んでいる大型タイプ。より多くの水素を効率的かつ便利に貯蔵・移送できるよう、大型タンクを複数本組み合わせた水素貯蔵モジュールをトヨタ自動車が開発し、商船三井グループなどが出資するMOTENA―Seaの旅客船「HANARIA(水素燃料電池とバイオディーゼル燃料発電機の両方を搭載した)に搭載された。
 水素利用は、自動車をはじめバイクや船、鉄道などのモビリティ全般で期待されている。当社は、各種モビリティでの水素搭載ニーズに応じたタンクおよびモジュールの提供を通じ、今後も水素社会の実現に貢献していく。

高圧水素タンク

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