オンキヨーが住友ゴム支援 タイヤの静粛性解析

2024年04月08日

ゴムタイムス社

 オンキヨーは4月8日、住友ゴム工業の業務支援を行ったことを発表した。
 住友ゴムは、ダンロップ・ファルケンをメインブランドに、乗用車用、トラック・バス用、産業車両用など、暮らしや社会に関わるさまざまなシーンで活躍するタイヤを展開しており、タイヤにおける課題の一つとして、路面とタイヤとの間で発生する騒音があげられる。住友ゴムは、長年にわたり、この課題を解決するためにさまざまな取り組みを行っている。特に、近年、車両のEV化によって、エンジン騒音に隠れていたさまざまな騒音が顕在化したため、タイヤにもこれまで以上に静粛性の向上が求められている。住友ゴムは、騒音に対する取り組みの一環として、タイヤによる騒音の測定・解析を実施している。
 一方で、同社は、長年、Onkyoブランドのオーディオ製品・スピーカーについて音に関する研究開発を行うとともに、オーディオ製品・スピーカーの研究開発に伴って、音の解析も行ってきた。
 今回、同社は、同社が有する音の解析技術を活かし、住友ゴムが行っているタイヤによる騒音の解析支援を行った。同社は、タイヤのモデルを作成し、BEM(Boundary Element Method:境界要素法)を用い、騒音の解析を支援した。解析においては、タイヤの径・幅等のパラメータを種々変化させ、騒音の発生状況をシミュレーションしている。
 今後、同社は、Onkyoブランド製品についての研究開発を行っていく中で培った音の解析技術を進歩させ、音のソリューションとして第三者に提供していく。
 同社は、Onkyoブランドのオーディオ製品やスピーカーの技術を支えてきた研究開発部門とマーケティング部門を新設分割し、これまでのオーディオ技術、ノウハウ、ブランドを新分野に展開させるために設立した会社で、「音で世界をかえる」のスローガンのもと、老舗オーディオメーカーとして長年培った「音」の技術を、医療・食品・産業・インフラの分野に展開して研究開発を進めるとともに、Onkyoブランドの認知度を上げるマーケティングを全社一丸となって行っている。

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