吉野ゴム工業　２０１２年新春決起大会開く

　吉野ゴム工業㈱は２０１２年の新春決起大会を実施した。大会で、伊藤社長は「東日本震災や関西地区の自然災害の復旧、復興関係を急ぐ受注や引き合いが活発化している。これを機に、日本景気に弾みをつけ回復させなければならなず、また回復すると信じている」とあいさつした。

あいさつする伊藤社長

　新工場建設について、伊藤社長は当初悩んだという。最大の理由はリーマンショック後、世相が悪く円高も手伝って景気の先行きが不透明なこと。「工場を建設しても日本で製造業が存続し続けることができるか」との不安があったからだという。しかし、旧工場だけではユーザーニーズに応えられていなかったため、結果的に第２工場の開設は正解だったという。「社員や協力会社、地域の人達の支援があり、前向きに事業展開できることは何事にも変え難いことだ」と伊藤社長は語る。
　昨年は新商品や新規ユーザー獲得など、新しい事業展開を推進、この結果、国内だけでなく海外の取引も増えつつある。同社はオリジナル製品を武器に、２０１２年も力強い協力会社やユーザーの支えにより、より良い商品の提供で利益を生み出し、社会貢献することで業績向上を目指す。また、同社には４人の大学生、３人の高校生が新しく入社した。企業の将来は、働く社員一人ひとりの行動の結果で決まるといっても過言ではなく、吉野ゴムでは入社を決めた新入社員の夢を潰さないよう指導、育成していく考えだ。