クラレは4月9日、今年で21回目となる国際社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」の旅立ち準備を、4月6日、埼玉県三郷市の三菱倉庫の倉庫で実施したことを発表した。
「ランドセルは海を越えて」は、6年間の思い出が詰まったランドセルを全国から寄付いただき、アフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動。2004年に開始し、これまでに15万個を超えるランドセルが海を渡った。21回目となる今年は約7200個のランドセルが寄せられ、川原社長や今年入社した新入社員64名、同社社員でもある女子スキージャンプの髙梨沙羅選手など、約200名の社員ボランティア、関係者が力を合わせて、色とりどりのランドセルを開梱・検品・箱詰めした。
作業は、届けられたランドセルを段ボール箱から取り出し、目立つ汚れや大きな破損がないかなどを確認するところから始まった。その後、検品を終えたランドセルは、ボランティアの手によって新しいダンボール箱に箱詰めされた。また、現地の子どもたち一人ひとりに行きわたるように、一緒に送っていただいたノート、鉛筆、クレヨンなどの学用品も仕分けを行い、梱包した。
新入社員の一人は「入社する前からこの活動を知っていて、ずっと参加したいと思っていました」と話し、思いの詰まったランドセルを前に感銘を受けながらも、仲間たちと手際よく作業を進め、息の合った働きを見せていた。社員の一人として参加した髙梨選手は、「小学校の思い出が詰まったランドセルなのだろうなと思いながら作業をしました。ワクワクした気持ちで学校に行ってほしい」と感慨深げに話した。
旅立ちの準備を終えたランドセルは今後、日本を出発し、秋から冬にかけて、アフガニスタンの子どもたちの元に届けられる予定。
2024年04月10日