UBE、コンポジット製品上市 リサイクル炭素繊維を活用

2024年04月12日

ゴムタイムス社

 UBEは4月11日、温室効果ガス削減や環境負荷低減を目的とした、新しいコンポジット製品を上市したことを発表した。
 このコンポジット製品は、同社が長年培ったエンジニアリングプラスチックの技術開発力を用いた、トレーサビリティを有するリサイクル炭素繊維を活用したもの。製品開発においては、新菱の炭素繊維を含有する部品から高品質な炭素繊維を取り出す技術が採用されている。炭素繊維を含む廃棄物は年々増加傾向にあると言われており、その活用方法の確立が大きな課題になっている。同社はリサイクル炭素繊維を各種ナイロンに添加すると共に様々な機能改良を施すことで、炭素繊維の製造時に発生するGHG排出量の削減だけではなく、部品の軽量化や高機能化により人々の生活におけるエネルギー使用の削減に貢献するコンポジット製品を実現し、自動車、スポーツ関連などの市場へ供給する。
 同社グループでは地球環境問題への取り組みにおいて、GHG排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くのユーザーに提供することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献し、同社グループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していく。

コンポジット製品の例

コンポジット製品の例

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