住友化学は4月16日、同社グループが保有する中国におけるフラットパネルディスプレイ(FPD)用プロセスケミカル事業会社2社(住化電子材料科技(合肥)有限公司と住化電子材料科技(重慶)有限公司)の全持分を、鎮江潤晶高純化工科技股有限公司(ルンジンテック)に譲渡する契約を締結した。譲渡実施時期は24年5月31 日を予定している。
同社では2009年から中国でFPD用プロセスケミカル事業を手掛けており、現地顧客との良好な関係のもと、順調に事業を運営してきた。しかし、昨今の原料価格高騰などの事業環境の変化を踏まえ、現地石化コングロマリットである山東海科控股有限公司(ハイクホールディング)傘下の企業で、原料競争力や顧客対応力などに強みを持つルンジンテックをベストオーナーとして競争力を強化させていくことが最善であると考え、本事業の再編を決定した。
2024年04月16日