TOYO TIREは小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV(ナノエナジー エム151イーブイ)」を6月1日より国内市場で順次発売すると発表した。発売サイズは1サイズ(215/70R17・5123/121J)、価格はオープン価格。
新商品「ナノエナジー エム151イーブイ」では同社トラック・バス用タイヤでは初めて、EV専用非対称パターンを採用したほか、耐摩耗NCPコンパウンドにより、トラクション性能と耐摩耗性能を高次元で両立させ、さらにEVにおける低電費性能を追求した。
新商品により、同社は今後、活用拡大が見込まれる小型EVトラックの社会的な貢献を足回りから支えていく。また、引き続き、専門的に知見を蓄積し、ユーザーの課題解決や社会の要請に応えるトラック・バス用タイヤの開発と普及に注力する。
新商品の特長は、小口配送ではストップアンドゴーの頻度が高くなります。また、EV特有の高トルクによる早期摩耗を抑制する必要がある。NANOENERGY M151 EVは、リブ(縦溝)パターンによって耐摩耗性能を高めた。さらに、ウェット路面でも加速できるようブロックパターンを配置して横溝を増やし、しっかり地面を捉えるトラクション性能を発揮する。
また、新商品は同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」を活用している。さらに、独自のプロセス技術によりゴムコンパウンドのエネルギーロスを低減できるポリマー「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー)」に最適なコンパウンドを設計し、転がり抵抗低減に加え、耐摩耗性能を当社現行展開商品(低メンテナンスリブタイヤM125ZB)比で21%2向上させた。また、ビードワイヤーには環境に配慮し、再生素材を採用している。
空力シミュレーションでは、タイヤや車両が走行中に受ける空気抵抗をあらかじめ予測して商品設計に最適化して生かす同社独自の「空力シミュレーション」を今回初めて、トラック・バスタイヤ設計で採用。サイドウォールには新デザインのサイドプロテクターを配し、耐外傷性能を補完している。また、視認性を高めたブランドロゴには凹文字を使用した。
2024年04月25日