日本ミシュランタイヤは4月25日、木本ゴム工業の「リサイクルカーストッパー」に使用済みタイヤ由来の再生ゴム粉末が採用、初めて製品化されたことを発表した。
「リサイクルカーストッパー」には、同社グループのスペシャリティケミカル企業である、リーハイテクノロジー製造の「MicroDyne」微細ゴム粉末(MRP:Micronized Rubber Powder)が採用されている。従来、カーストッパーのような押出成形品に再生素材を適用する上で、ミリスケールのゴム粉末では成形時の品質や製品強度を保つことが難しいという課題があった。リーハイテクノロジーが特許取得済の極低温ターボミル技術により製造されるMRPは、高品質でマイクロスケールのため、製品の品質を損なうことなく、製造プロセスへの影響を抑えながら、製品に再生素材を導入することが可能になった。
この製品には新しい分野での再生素材適用の第1歩として3%のMRPが使用されている。同製品の販売をはじめ、サステナビリティを重視する企業の方々とニーズや方向性を協議しながら様々なプロダクトへの適用を進め、循環型社会の実現に貢献する。
同社は持続可能な原材料の比率を2050年までに100%にする目標を設定している。同社の環境方針である4Rを実行することにより、環境負荷がかからないよう自社の環境フットプリントを削減することを目指している。MRPを使用した製品開発もその一環で、今後も様々な製品への使用を開発していく。
同社では、使用済みタイヤを原料とするMRPの用途拡大に向けて研究・開発を行っており、様々な企業と協業している。同製品の開発においては、木本ゴム工業での試作・評価に際し、技術的なサポートをしており、今後も継続した技術促進を進めていく。
2024年04月26日