レゾナックは4月25日、日本の石油化学コンビナートの一つである「大分コンビナート」におけるカーボンリサイクル事業の実現可能性調査に参画すると発表した。同社は化学メーカーとしての知見や技術を生かし、CO2を原料とした化学品製造の観点からCO2排出量削減に貢献すべく検討を開始する。
この実現可能性調査は、「大分コンビナートにおける産業間連携によるカーボンリサイクル事業の実現可能性調査」として、2024年3月11日にNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)により採択されたもの。同社は、大分市や近隣企業と産業間で連携してCO2排出量の削減を目指す同調査に参画し、主にカーボンリサイクル製品や製造技術の選定を実施する。「大規模産業集積型」であるコンビナートの特性をふまえた可能性を検討する。大分コンビナートは、九州唯一の石油化学コンビナートで、製鉄・発電・石油精製・化学メーカーなどが存在し、カーボンニュートラルと持続可能な成長を継続するためにその特徴を生かした連携がはかられている。
同社は、「2050年カーボンニュートラル」に向けて、2021年に2030年のGHG排出量削減目標を、「2013年比30%削減」と設定している。同調査に参画することで、カーボンニュートラル化に向けてあらゆる選択肢を検討し、2050年カーボンニュートラル社会の実現への貢献を目指す。
2024年04月26日