GSIクレオスは4月25日、半導体関連事業の強化・拡大を目的として、2024年5月7日付で熊本県・上益城郡に「熊本営業所」を開設すると発表した。
九州地区は従来より半導体関連産業の集積が進み、「シリコンアイランド」と呼ばれてきたが、世界的な半導体メーカーである台湾のTSMC社が日本で初めてとなる工場を熊本県に建設したことから、熊本県を中心とする九州地区の半導体産業はさらなる発展が期待されている。熊本県は半導体をはじめとする県内産業のさらなる振興と経済成長の実現に向け「くまもと半導体産業推進ビジョン」を策定し、産官学金および九州各県とも一体となって、半導体関連企業の誘致や支援に取り組んでいる。
同社グループでは、かねてよりGSIアメリカ社を起点に半導体ビジネスを展開してきたが、世界的な半導体需要の高まりを受け、2021年に当社内に半導体エレクトロニクス部を新設するとともに、中国上海に半導体事業に特化した拠点・GSIテクノロジー(中国)社を設立し、日本・米国・中国の3拠点の連携体制を整えて半導体関連事業の拡大に注力してきた。今後、日本の半導体製造市場においてさらなる成長を目指すには、活況を呈する九州地区での販売拡大が必須であるため、「成長・強化領域への投資」の一環として、熊本営業所を設立する運びとなった。
今回の熊本営業所設立を機に九州地区の半導体産業に参入することで、国内における半導体関連部材の販売をいっそう強化し、同社グループのさらなる成長と企業価値の向上を図っていく。
2024年04月26日