信越ポリマーの24年3月期の売上高は1043億7900万円で前期比3・6%減、営業利益は110億5000万円で同13・3%減、経常利益は115億3000万円で同11・2%減、当期純利益は86億7400万円で同1・7%増となった。
セグメントでは、精密成形品事業の売上高は476億200万円で同4・8%減、営業利益は72億1100万円で同26・9%減となった。同事業では、シリコーンゴム成形品はメディカル関連製品は前年並みだったが、一般成形品が低調に推移し、売上は伸び悩んだ。半導体関連容器が低調に推移し、全体として売上は伸び悩んだ。半導体関連容器は小口径ウエハー容器の低調が続き、300mmウエハー用容器も軟調に推移し、売上は伸び悩んだ。OA機器用部品は、半導電ローラは低調に推移したが、複合機用定着系ローラが大幅に伸びたことで、売上は前年並みとなった。キャリアテープ関連製品は半導体チップ搬送用の需要低迷が続き、売上は減少した。
電子デバイス事業の売上高は255億600万円で同3・3%増、営業利益は20億7500万円で同22・5%増となった。同事業は自動車産業の需要回復により、自動車関連入力デバイスなど車載製品は堅調だったが、電子機器関連製品が低調に推移し、全体として売上は前年並みとなった。
入力デバイスは、ノートPC用タッチパッドは落ち込みましたが、車載タッチスイッチが大幅に伸び、車載キースイッチも堅調で、売上は前年並みとなった。ディスプレイ関連デバイスは、視野範囲/光路制御フィルム(VCF)は好調を維持したが、液晶接続用コネクターが落ち込み、売上は低調に推移した。コンポーネント関連製品は、車載用シリコーン成形品が大幅に伸び、電子部品検査用コネクターも堅調で売上を伸ばした。
25年3月期連結業績予想は、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であり、公表していない。
2024年04月26日