横浜ゴムは4月25日、独・BMWグループが販売しているスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)「BMW X7」およびプラグイン・ハイブリッドSAV「BMW XM」の新車装着(OE)用タイヤとして「アドバン・スポーツV107」の納入を開始したと発表した。装着サイズは「BMW X7」「BMW XM」共通のHL275/35R23 108Y(フロント用)とHL315/30R23 111Y(リア用)、「BMW XM」向けの275/45R21 110Y(フロント用)と315/40R21 115Y(リア用)、275/40R22 107Y(フロント用)と315/35R22 111Y(リア用)の3種類。「BMW XM」向けの22インチサイズは通常仕様とパフォーマンス仕様を納入している。
「アドバン・スポーツV107」は、同社のグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」シリーズのウルトラハイパフォーマンスタイヤ。今回納入されたタイヤはBMWグループと共同開発を行い、加速通過音性能と操縦安定性能を両立するために専用のパターンデザインと専用にチューニングしたコンパウンドを採用するとともに、より均一な接地面を確保するヨコハマ独自の技術「マウンド・プロファイル」により、高いドライ性能、耐摩耗性能を実現している。また、大型SUVの荷重を支える専用設計の構造や空力性能を向上する凹凸を低減したサイドデザインを採用するとともに、プロファイルも最適化している。なお、タイヤサイドには世界でも限られたタイヤメーカーが納入するBMWグループ向けタイヤとして、BMWグループからの技術力、品質、信頼の承認を示す★印(スターマーク)が刻印されている。
「BMW X7」「BMW XM」共通サイズのHL275/35R23 108Y、HL315/30R23 111Yは、大型SUVや大容量バッテリーを積んだEVなど車重の大きい新世代の車両に対応するHLCタイヤであり、タイヤサイズの前に「HL」が刻印される。同サイズには、他性能とのバランスを取りつつ高負荷に耐えられる専用プロファイルを新たに採用している。
「BMW XM」向けの22インチサイズのパフォーマンス仕様にはハイグリップのコンパウンドを採用し、サーキット走行時の耐摩耗性能や高速耐久性能を両立するため、さらにチューニングされた専用構造を採用している。タイヤサイドには同サイズの通常仕様と区別するため、スターマークの前に「I」が刻印されている。
同社は2024年度から2026年度までの新中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション2026(YX2026)」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げている。その一環として、グローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」の新車装着を推進している。
2024年05月01日