豊田合成は5月8日、5月22日から3日間、パシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2024」に出展し、モビリティの変化や脱炭素化に対応した製品・技術を紹介すると発表した。
新たなモビリティへの対応として、安心・安全や快適に寄与する同社技術を小型のBEV(電気自動車)に搭載したコンセプトカーやFCEV(燃料電池自動車)の「高圧水素タンク」を展示する。また、脱炭素化への対応として、廃車から回収したプラスチックの再生技術などを紹介する。
主な展示品は、新たなモビリティへの対応3点と、脱炭素への対応。
新たなモビリティへの対応1点目は、「Flesbyフレスビー BEVコンセプト」。ハンドルにアクセルやブレーキなどの操作機能を集約、エアバッグを シートベルトと一体化し、広々としたコックピット空間を実現する。
2点目は、初出品となる「前席センターエアバッグ」。運転席のシート側面(車両センター側)に搭載し、側面衝突の際に、乗員がシートベルトからすり抜けてドアなどにぶつかることを防ぐとともに、乗員同士がぶつかった際に受ける衝撃を軽減する。
3点目はFCEVの主要部品の1つとなる「高圧水素タンク」。水素を高圧(約700気圧)で圧縮して効率的に貯蔵する。トラックや船舶など各種モビリティへの活用が拡大している。
脱炭素への対応では、「廃車由来の再生プラスチック(内外装部品)」が初出品となる。自動車部品の材料調達からリサイクル・廃棄におけるCO2削減に向け、廃車のプラスチック部品(石油由来材)を新車向けに再利用する材料技術。独自技術により、新素材同等レベルの物性・低臭気を実現している。
2024年05月09日