クリヤマホールディングスの24年12月期第1四半期連結決算は、売上高が200億900万円で前年同期比8・5%増、営業利益は13億8800万円で同2・9%増、経常利益は15億2300万円で同1・3%増、四半期純利益は9億9400万円で同7・0%減となった。
セグメント別では、アジア事業は、売上高が43億200万円で同2・7%減、営業利益は5億6900万円で同13・4%減。産業資材事業は、主要顧客である建機・農機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンクや樹脂・ゴム製品等の販売が減少した。一方、電力・プラント向けライニングの販売は増加した。また、中国においては、景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。
北米事業は、売上高が114億7900万円で同17・0%増、営業利益は8億1700万円で同21・9%増。底堅い需要環境を背景に、米国本社・物流倉庫の移転・拡張をはじめとした物流機能の最適化を推進したことが、幅広い分野で各種ホース・継手の販売機会を獲得する契機となった。損益面では物流機能の改善に伴う費用が下押し要因となったが、トップライン拡大が寄与した。
欧州・南米・オセアニア事業は、売上高が13億8000万円で同0・2%増、営業利益は1億200万円で同31・1%減。主力の「消防用ホース・ノズル」の販売は、欧州域内及び南米地域における消防機関向けに底堅く推移したが、農業・一般産業分野向け「レイフラットホース」の販売は減少した。また、北米事業との連携を強化し、米国消防機関向け「消防用ホース」の販売を増加させる等、グループシナジー効果による生産稼働率の向上に努めた。アルゼンチンの子会社に対する超インフレ会計適用がマイナス要因となった。
通期予想は、直近に公表されている配当予想からの修正は無く、売上高が730億円で前期比1・9%増、営業利益は44億円で同10・8%増、経常利益は49億円で同8・4%増、当期純利益は33億円で同13・0%減とした。