ゴム関連商品の利益は前年並み 三洋貿易24年9月期第2四半期

2024年05月13日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の24年9月期第2四半期連結決算は、売上高が649億2800万円で前年同期比4・5%増、営業利益は43億1700万円で同13・9%増、経常利益は49億3500万円で同31・3%増、四半期純利益は31億4600万円で同24・8%増となった。
 セグメント別では、化成品の売上高は198億7900万円で同0・5%減、営業利益は12億5500万円で同8・5%増となった。
 ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調で原材料需要は回復基調を継続するものの、数量は前期に及ばす売上は前期比で減少した。ただ、高付加価値商材の副資材の販売は増加し、利益は前期比並みとなった。
 化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに前期比で好調に推移した。ライフサイエンス関連商品は、電材などの主力商材が好調、掘削資材での新規商売の開始もあり、売上、利益ともに堅調に推移した。
 海外現地法人の売上高は177億400万円で同0・6%増、営業利益は11億3300万円で同59・9%増。Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により、売上は前期比減少したが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は前期比増加した。三洋物産貿易(上海)有限公司は景気減速の影響を受け、業績は前期比で低調となった。Sanyo Trading Asia(タイ)は、自動車関連が好調。Sun Phoenix Mexicoは自動車関連とゴム関連が好調。Sanyo Trading Indiaは、自動車関連が好調だった。Sanyo Tradingベトナムは、ゴム関連が好調で、掘削資材の新規立ち上げもあり復調した。Sanyo Trading Indonesiaはゴム関連が不調だった。
 24年9月期通期業績予想は昨年11月7日に発表した数値を修正した。24年9月期売上高は1260億円(前回発表1260億円)、営業利益は68億円(同60億円、増減率13・3%増)、経常利益は75億円(同62億円、増減率21・0%増)、当期純利益は49億円(同40億円、増減率22・5%増)を予想する。外部環境の不確実性としての懸念材料はあるものの、事業全般としては想定を上回る利益増加が継続する見込みのため、通期連結業績予想を上方修正した。

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