車販売減でフッ素ゴムは減収 ダイキン工業の24年3月期

2024年05月13日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業の24年3月期連結決算は、売上高が4兆3953億1700万円で前期比10・4%増、営業利益は3921億3700万円で同4・0%増、経常利益は3544億9200万円で同3・2%減、当期純利益は2603億1100万円で同1・0%増となった。
 化学事業セグメント合計の売上高は2638億9500万円で同0・2%増。営業利益は514億7000万円で同13・3%増となった。フッ素化学製品全体は、半導体・自動車分野を中心にした広範囲での需要回復遅れ、それに伴う流通在庫調整の動きなどがあったが、為替のプラス効果により売上高は前期並みだった。
 フッ素樹脂は、LAN電線分野での需要回復の遅れや自動車分野での流通在庫調整などにより販売が落ち込んだものの、半導体装置向け材料の増産による供給力の向上もあり、売上高は前期を上回った。一方、フッ素ゴムは、自動車分野等での販売減により、売上高は前期を下回った。
 25年3月期通期業績予想は、売上高は4兆5400億円で前期比3・3%増、営業利益は4250億円で同8・4%増、経常利益は3900億円で同10・0%増、当期純利益は2670億円で同2・6%増を見込んでいる。

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