東海カーボンの24年12月期第1四半期連結決算は、売上高が821億6100万円で前年同期比5・0%減、営業利益は34億8900万円で同69・6%減、経常利益は46億8700万円で同60・3%減、当期純利益は16億2700万円で同79・6%減となった。
カーボンブラック事業の売上高は396億200万円で同5・9%増、営業利益は56億9600万円で同1・1%減となった。タイヤメーカーにおける補修用タイヤの在庫調整が継続しており、販売数量は前年同期比微減となったものの、為替等の影響により前年同期比で売上高は増加した。前年度末に完了した北米大型環境設備の稼働開始による減価償却負担増と原料価格高騰などにより前年同期比で営業利益は減少した。
黒鉛電極事業はの売上高は108億7400万円で同19・4%減、営業損失は21億7500万円(前年同期は16億3700万円の利益)となった。鉄鋼生産が引き続き軟調に推移するなか、顧客の在庫調整もあり、同社主要マーケットであるアジア、北米、欧州各地域における需要が減少した。このため前年同期比で販売数量の大幅な減少があり、売価下落も続いた。さらには、エネルギー、労務費などのコストの高止まりや稼働率低下もあり前年同期比で減収減益となった。
2024年12月期の連結見通しは修正なく、売上高は3700億円で前期比1・7%増、営業利益は230億円で同40・6%減、経常利益は230億円で同44・7%減、当期純利益は150億円で同41・1%減を予想している。