東レがフェロー制度導入 役員待遇の専門職

2024年05月14日

ゴムタイムス社

 東レは5月13日、卓越した専門性と実績を有する高度専門人材を、役員待遇の専門職「エグゼクティブフェロー」「シニアフェロー」として選任する「フェロー制度」を、2024年6月1日から新たに導入すると発表した。
 同社は、中期経営課題“プロジェクトAP-G2025”の基本戦略に掲げる「『人を基本とする経営』の深化」に向けて、「企業価値の最大化」と「従業員の幸福度」を追求する人材戦略に取り組んでいる。
 企業理念である、新しい価値の創造を通じた社会への貢献を持続的に実現するためには、高度な専門性を有する人材の育成が不可欠となる。そのためには、専門職を目指す人材にとって魅力的なキャリアの道筋を示し、専門性の向上・発揮に専念できる環境を整え、今まで以上に切磋琢磨する風土を醸成していくことが必要だと考え、このたびのフェロー制度導入を決定した。
 これに伴い、エグゼクティブフェロー(炭素繊維複合材料)の北野彰彦氏(技術センター担当)、シニアフェロー(水処理プロセス技術)谷口雅英氏(水処理技術部長)、シニアフェロー(産業調査)増田貴司氏(経営企画室担当同社経営研究所取締役、エグゼクティブエコノミスト)、シニアフェロー(電子情報材料)富川真佐夫氏(研究本部担当)、シニアフェロー(税務会計)栗原正明氏(税務室長)、シニアフェロー(分離材料)菅谷博之氏(先端材料研究所長)、シニアフェロー(フィルム材料)大倉正寿氏(研究本部担当)、シニアフェロー(炭素繊維複合材料)本間雅登氏(研究本部担当)を任命した。
 エグゼクティブフェローは、フェローの中でも、特に傑出した専門性と実績を有する者として、同社執行役員と同等の処遇を行う。シニアフェローは、同社の重要な事業および研究・技術領域において、卓越した専門性を背景にした社内外一流の専門家、革新的な製品・技術の創出や、経営への高度なアドバイザリーを担う者として、同社理事と同等の処遇を行う。
同社は今後も、「『人を基本とする経営』の深化」に向け、多様な人材や価値観を包摂する人事施策・取り組みを推進していく。

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