日光浴目安時間を提案 日本ゼオンがデバイス開発

2024年05月14日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは5月13日、国立環境研究所地球システム領域中島英彰先生監修の独自アルゴリズムで太陽光を数値化、睡眠負債・ビタミンD研究分野における専門家らの監修の元、「ちょうどよい日光浴」の目安時間を提案するデバイス「LNES(ルネス)SL―04」を2024年5月13日(月)よりクラウドファンディングサイト「Makuake」にて募集を開始すると発表した。
 昨今、日本人の「ビタミンD不足」や「睡眠負債」が社会課題となっている。現代人の「ビタミンD不足」については、2023年6月に東京慈恵会医科大学から「98%の日本人がビタミンD不足に該当」したと発表され話題となった。同商品を監修したビタミンDに詳しい機能性医学の専門家の斎藤糧三先生は、ビタミンD不足となった要因について、過剰な紫外線対策が起因している可能性があると指摘している。さらにビタミンDが不足すると、骨粗鬆症、骨軟化症などのリスク増加、免疫機能の低下による感染症の罹患リスクなどが高まる可能性があるという。
 そしてOECD(経済協力開発機構)が2021年に発表した統計データによると、日本人の睡眠時は、OECD加盟国33カ国中最下位となっている。睡眠評価研究機構の白川修一郎先生によると、睡眠負債の解消の過程で生じる「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)」は太陽光を浴びないことが原因である可能性があると指摘している。また、商品の日光浴時間の目安範囲を推定する独自アルゴリズムを監修した国立環境研究所の中島英彰先生によると、紫外線は浴びすぎると有害である一方、一定の時間であれば、健康を維持する手段としても有効だと説明している。
 そこで、同社がプロデュースするオープンイノベーションプロジェクト「project LNES」では、健康に関わる2つの社会課題の解決策が太陽を浴びる(日光浴)ことであると着目し、自社の新たなコア技術であるコンパクトなデザインソーラー「SOLAR CARD」及びスマホアプリでの数値化技術を用いて、太陽を浴びることをトータルサポートする企画・開発を進めてきた。
 同社では「SOLAR CARD」を用いて太陽光を数値化し、独自アルゴリズムで演算することで、太陽を浴びるちょうどよい目安時間を提案し、上手な日光浴へナビゲートする様々なサポート機能も充実させたモバイルデバイス「ルネスSL―04」と、専用アプリ「ルネス」を開発した。
 同社はこれからも、独自に培った確かな技術によって生み出される高品質な製品を世の中に届けるともともに、地球環境と人類の繁栄に貢献していく。

ルネスエスエル04

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