クラレの24年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1921億8300万円で前年同期比3・9%増、営業利益は287億9300万円で同35・0%増、経常利益は278億6100万円で同36・6%増、四半期純利益は216億1400万円で同165・1%増となった。 イソプレンの売上高は171億5500万円で同8・7%増、営業利益は2100万円で同88・6%減。イソプレンケミカル・エラストマーは自動車用途などを中心に需要が回復し、販売数量が増加した。耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉は堅調な自動車用途に加え、電気・電子用途でも需要回復の兆しが見られた。 ビニルアセテートの売上高は990億4100万円で同1・3%増、営業利益は247億8800万円で同39・1%増となった。ポバール樹脂は欧州向け物流が混乱する中、グローバルな安定供給体制を背景に、販売数量が増加した。光学用ポバールフィルムは前年の在庫調整の影響が解消し、販売数量が増加した。
水溶性ポバールフィルムは欧州で長引く景気低迷の影響を受け、販売数量が減少した。EVOH樹脂(エバール)は自動車用途は堅調に推移したものの、食品包装用途は昨年後半から続く需要の落ち込みの影響を受け、販売数量が減少した。
24年12月期業績予想は、前回発表(2月)から修正した。売上高は8400億円(前回8300億円、増減率1・2%増)、営業利益は850億円(前回830億円、増減率2・4%増)、経常利益は790億円(前回770億円、増減率2・6%増)、当期純利益は490億円(前回470億円、増減率4・3%増)を予想している。
2024年05月15日