特殊設計機械好調で増収も減益に ポバール興業の24年3月期

2024年05月17日

ゴムタイムス社

 ポバール興業の24年3月期連結決算は、売上高が35億8900万円で前期比0・7%増、営業利益は3億1700万円で同13・7%減、経常利益は3億4500万円で同9・8%減、当期純利益は1億8500万円で同27・5%減となった。

 セグメント別では、総合接着・樹脂加工事業は、売上高が29億2400万円で同0・9%減。ベルト関連製品は、主に自動車・鉄鋼業界向けの需要が底堅く推移した。研磨関連製品は、次世代半導体用の研磨パッドの売上が拡大した。その一方で、ディスプレイ用の研磨部材においては需要回復の遅れに加え、得意先が在庫調整に入った影響で減少した。地域別では、国内は研磨部材の減少により、前年同期比1・1%減となった。 アジア地域では、中国の景気低迷の影響をもあり、前年同期比1・0%減となった。

 特殊設計機械事業は、売上高が6億6400万円で同8・0%増。国内全般の設備投資が依然として伸び悩むなか、同社グループは、主に食品向け加工機、メカニカルシールなどで新規顧客を積極的な開拓した結果、受注が増えた。

 25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が34億7000万円で前期比3・3%減、営業利益は2億6000万円で同18・2%減、経常利益は2億8000万円で同19・0%減、当期純利益は1億3800万円で同25・7%減を見込んでいる。

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