クラレは5月15日、5月22日からパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」およびオンライン展に出展すると発表した。
「未来は共創できる、クラレとなら。」をコンセプトに、「脱炭素」「先端技術」の2つの切り口で、同社グループの幅広い高機能素材を紹介する。さらに、今回が初となる特別展示では、EVの高度化に好適なバッテリー周辺素材を通じた、独自のソリューションを紹介する。
主な出展製品は以下の通り。
脱炭素では、反応性希釈剤・アクリル変性剤・UV硬化促進剤IPEMA(UVコーティング用反応性希釈剤、高い希釈性能を生かした溶剤の削減)、熱可塑性エラストマーコンパウンド〈アーネストン〉(自動車の振動対策と軽量化の両立)、接着用不織布(ポリエステル系、ポリオレフィン系の素材による内装部品のモノマテリアル化)、面ファスナー〈マジックテープ〉(粘接着剤を使用せず、PP、PET製の固定部材によるモノマテリアル化)、アクリルフィルム〈パラピュア〉(フィルム加飾による塗装工程削減、基材リサイクルの容易化)、メタクリル樹脂成形材料〈パラペット〉(原着樹脂を用いた部品の塗装レス化、美観維持)となる。
先端技術では、特殊高耐熱アクリル樹脂〈Kuralpha〉(PC樹脂相当の耐熱温度を持つアクリル樹脂。屋外使用でき射出成形も可能。レンズや外装部品用途を想定)、耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉(熱マネジメント部品の軽量化、設計自由度の向上。高い耐熱性と寸法安定性により、高電圧部品を小型・軽量化)、黒色印刷薄膜PVBフィルム〈Cam Viera〉(ADAS(先進運転支援システム)カメラの光学歪みを低減)、液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉(EVモーター用の絶縁材料。絶縁性能に優れるため EVモーターの高出力化や小型化に貢献)、ポリアミド 9T(PA9T)複合材料(耐熱性ポリアミド樹脂と強化繊維を組み合わせた軽量素材。金属代替による軽量化に貢献)となる。
ほか、日本初出展の技術を含む製品を紹介する。
特別展示/バッテリーソリューションでは、EVバッテリー周辺素材として同社の特長ある素材をまとめ、8つのコンセプトで解決策を提案する。
人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAの開催日時は、2024年5月 22日、 23日10時~18時、24日9時~16時、会場はパシフィコ横浜 (小間番号281)、入場料は無料(事前登録制)となる。
7月17日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」(会場Aichi Sky Expo)および、オンライン展「人とくるまのテクノロジー展 ONLINE STAGE 2」にも出展予定となる。また、特別展示内容は、6月にドイツ、10月に米国で開催される、「The Battery Show 2024」にも出展予定となる。
2024年05月16日