合理化や売価反映で大幅増益 フコクの24年3月期

2024年05月16日

ゴムタイムス社

 フコクの24年3月期連結決算は、売上高が888億4700万円で前期比7・9%増、営業利益は36億4600万円で同81・4%増、経常利益は40億9400万円で同30・4%増、当期純利益は30億5000万円で同42・9%増となった。
 セグメント別では、機能品事業の売上高は367億7000万円で同10・2%増、セグメント利益は39億1400万円で同45・5%増。自動車メーカーの生産が復調したこと及び為替換算の影響により増収。合理化効果や原材料価格等の上昇を売価に反映し増益となった。
 防振事業の売上高は374億7200万円で同7・9%増、セグメント利益は20億8900万円で同38・0%増。東南アジア・インド、米国での需要増加及び為替換算の影響に増収。セグメント利益は、合理化効果や金具鋼材費の上昇を売価に反映し増益となった。
金属加工事業の売上高は67億3700万円で同4・0%増、セグメント利益は2200万円で同840.0%増となった。建設機械向けの受注好調で増収となり、合理化効果と金具鋼材費の上昇を売価に反映し増益だった。
 ホース事業の売上高は53億7300万円と同4・6%増、セグメント利益は1億9000万円で同62・8%増となった。売上高は受注が好調なことを受けて前年を上回った。合理化効果や原材料価格等の上昇を売価に反映し増益となった。
 産業機器事業の売上高は33億2700万円で同1・5%減、セグメント利益は6億8100万円で同12・2%増。国内での医療製品の受注が好調だったが、中国及び東南アジアでのOA製品の需要低下等で前年を下回った。セグメント損益は、合理化効果や原材料価格等の上昇を売価に反映し増益となった。  

 25年3月期連結業績予想は売上高930億円で同4・7%増、営業利益48億円で同31・6%増、経常利益48億円で同17・2%増、当期純利益37億5000万円で同22・9%増を見込む。

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