タイガースポリマーの24年3月期連結決算は、売上高が478億6200万円で同5・7%増、営業利益は31億9400万円で同192・9%増、経常利益は42億8600万円で同129・2%増、当期純利益は30億1900万円で同269・9%増となった。
売上については、中国は減収となったが、米州が大幅な増収となったほか、日本及び東南アジアのセグメントでも増収となった。この結果、グループ全体では増収となった。利益面は、日本、米州、東南アジアのセグメントで営業増益となったことで増益となった。
セグメント別では、日本の売上高は219億3000万円で同1・8%増、セグメント利益は9億9400万円で同154・0%増となった。ゴムシート類・家電用ホースの販売は減少したが、自動車部品は半導体供給不足緩和により販売が大きく増加したことに加えて、産業用ホースの販売が増加し、増収となった。増収の影響や諸経費の減少などで増益となった。
米州の売上高は208億9300万円で同15・3%増、セグメント利益は20億4800万円で同1275・0%増。米国では、産業用ホースは、販売は若干減少したが、原材料費の減少や円安による為替換算上の影響などにより、増収増益となった。自動車部品は、半導体供給不足緩和による販売増加と物流費などの諸経費減少に加えて円安による為替換算上の影響などがあり、増収増益となった。メキシコの自動車部品は、販売の増加などにより、増収増益となった。
東南アジアの売上高は40億1900万円で同21・6%増、セグメント利益は2億7900万円で同23・1%増。タイでは、半導体供給不足緩和による自動車部品のタイ国内や米州向け販売が増加したことなどにより、増収増益となった。マレーシアでは、家電用ホースの販売が減少しましたが、原材料費の減少などで減収増益となった。
中国の売上高は48億4300万円で同18・5%減、セグメント損失は2億5700万円(前期は2億1900万円の利益)となった。EVシフトの影響などにより自動車部品の販売が減少したことに加え、家電用ホースの販売も減少したことにより、減収となった。減収の影響や人件費の増加などにより減益となった。
25年3月期の業績予想は、売上高は500億円で前期比4・5%増、営業利益は34億円で同6・4%増、経常利益は36億円で同16・0%減、当期純利益は22億円で同27・1%減を見込んでいる。
2024年05月21日