旭化成が人くる展出展 テーマはサスティナスタイル

2024年05月17日

ゴムタイムス社

 旭化成は5月16日、2024年5月22日~24日に横浜市にて開催される自動車関連技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA」に出展すると発表した。
 今年は、「SustainaStyle」をテーマに掲げ、五感で体験いただくことを通じて、豊かなモビリティ社会の実現に向けた同社グループのさまざまな展示・企画を実施する。
 会期は、2024年5月22日~24日10時~18時 、会場はパシフィコ横浜、同社ブースは285となる。
 同社グループのブースは「SustainaStyle」というテーマをもとに、サステナビリティに対する認識をより快適でポジティブな取り組みとして提案する。同テーマは「Sustainable Style(持続可能な様式/方法)」と「Sustain a Style(スタイルを貫くこと)」と掛け合わせた造語であり、サステナビリティをより魅力的な取り組みへ導くことができるような素材・技術をつくり続けたいという同社の想いが込められている。
 同社が目指すのは「Care for People, Care for Earth(人と地球の未来を想う)」という姿勢に基づいた、環境への配慮を前提に、人に対する情緒的価値(豊かさ)も両立している持続可能な社会の実現となる。
 同社グループは、サーキュラーエコノミーの実現に貢献できる3つの技術、「見る」「聴く」「触れる」の感性価値を持つ11製品、コンセプトカーのAKXY2の展示を予定している。
 「サーキュラーエコノミー」コーナーでは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現を目指して、同社が取り組んでいる3つの技術を紹介する。1つ目は、バイオケミカル技術。バイオエタノールから基礎化学品(エチレン、プロピレン、BTX等)を製造することで、さまざまな材料を化石燃料(石油)由来からバイオマス由来とすることができる。
 2つ目は、ディゾリューションリサイクル技術。廃材や複合材料を溶媒分別することにより高品質のポリアミド66を得ることで、多用途での再利用を可能にする。
 3つ目は、ケミカルリサイクル技術。エアバッグや複合材料に対してマイクロ波を用いて解重合することでモノマーに戻し、100%バージン品と同じ物性のポリアミド66を得られる。

 「見る」コーナーでは2点、、意匠性を高める素材や状態を可視化できることで安心や快適性を提供できる製品を紹介する。
 1つ目は、CNF(セルロースナノファイバー)コンポジットフィラメント・ペレット。印刷物の強度や仕上がりの向上により3Dプリントの可能性を拡大する。
 2つ目は、幼児置き去り検知システム(Child Presence Detection)対応の車室内見守りソリューション。高精度なレーダーとアルゴリズムによって子どもの置き去りを防ぐ。

 「聴く」コーナーでは、ユーザーの乗車体験の向上を目指す、音響関連の技術を集めたアクティブ・パッシブの静音化ソリューションを紹介する。車室内サウンドデザインソリューションの”VELVET SOUND for Cars” では、「まるで、そこにいるかのような」音の世界を車の中で体験いただける。

 「触れる」コーナーでは、2点、インテリアにおいて重要な質感とサステナビリティのどちらも実現する製品を紹介する。1つ目は、「デュラノール 」。ポリウレタンの耐久性と良質感の両立により、内装やカーシートにおいて美観を長期間保つ。2つ目は「Thermylene SoForm」。塗装レスでも柔らかな触感と耐擦傷性を両立する。

 同社が考える「SustainaStyle」を五感で体験いただくことを通じ、豊かなモビリティ社会の実現に向けたユーザーとの取り組みを加速していく。

CNFコンポジット3D プリンターフィラメント、車室内見守りソリューションイメージ

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ベルベッドサウンドフォアカーズ のイメージ

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「デュラノール 」を使用した合成皮革、シボ加工の「サーミレンソーフォーム」

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