エネ・機能材料は48%減益 住友化学の24年3月期

2024年05月17日

ゴムタイムス社

  住友化学の24年3月期連結決算は、売上収益が2兆4468億9300万円で同15・5%減、コア営業損失は1490億4900万円(前期は927億5200万円の利益)、営業損失は4654億4900万円(前期は309億8400万円の損失)、当期損失は3118億3800万円(前期は69億8700万円の利益)となった。コア営業損益では、エッセンシャルケミカルズと医薬品がコア営業損失となった。営業損益は多額の減損損失や事業構造改善費用を計上したことで4888億円の損失となるなど、各段階損益では前期を大幅に下回る結果となった。
 セグメント別ではエッセンシャルケミカルズの売上収益は7740億円で同9・3%減、コア営業損失は907億円(前期は342億円の損失)。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の下落により市況が低水準で推移した。また、世界的な景気減退に伴う石油化学品の需要減少や合繊原料の事業撤退等で出荷が減少した。
 エネルギー・機能材料の売上収益は3003億円で同12・3%減、コア営業利益は78億円で同48・7%減となった。アルミニウムの市況や正極材料の原料貴金属の市況が低水準で推移しました。また、自動車関連用途を中心に出荷は低調となった。同セグメントではアルミナ製品、アルミニウム、エンジニアプラスチック添加剤が含まれる。
 25年3月期通期業績予想は、売上収益は2兆6700億円で同9・1%増、コア営業利益は1000億円(前期は1490億円の損失)、当期利益は200億円(前期は3188億円の損失)を見込んでいる

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー