日本は増収もコスト増で減益 日精樹脂工業の24年3月期

2024年05月17日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業の24年3月期連結決算は、売上高が470億6800万円で前期比9・8%減、営業利益は17億2400万円で同35・7%減、経常利益は13億4000万円で同44・8%減、当期純利益は3億7600万円で同79・5%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高(外部顧客への売上高)は164億9500万円で同1・3%増、セグメント利益は10億5200万円で同66・2%減となった。需要は低調だったものの専用機、特殊機の販売量が増加したことで増収。人件費および原材料の高騰等から減益となった。
 欧米地域の売上高(同)は196億3200万円で同20・0%減、セグメント利益は2億800万円で同78・2%減。米国および欧州でのインフレおよび金利の上昇を背景に設備投資需要が低調で減収となった。
 アジア地域の売上高(同)は109億4000万円で同3・8%減、セグメント利益は5億6900万円で同16・1%増。中国を中心に自動車関連向けでは需要があったものの全体としては需要が低調であったこと等から減収となった。一方利益は前期を上回った。

 製品別では、射出成形機の売上高は340億700万円で同15・9%減。周辺機器の売上高は24億1400万円で同4・0%増、部品の売上高は85億7000万円で同11・6%増、金型等の売上高は20億7600万円で同16・8%増となった。
 25年3月期連結業績予想は、売上高455億円で同3・3%減、営業利益10億5000万円で同39・1%減、経常利益11億5000万円で同14・2%減、当期純利益6億円で同59・5%増を見込んでいる。

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