三ツ星ベルトミュージックサロンが14日、東京港区のサントリーホール「ブルーローズ」で開催された。今回で13回目。演奏の前に、東北・関東大地震で被災、亡くなった人びとの冥福を祈り、全員で黙祷を捧げた。 ミュージックサロンに先立ち、西河紀男・代表取締役会長から、「当サロンの企画・発足は全て、三ツ星ベルトふれあい協議会の社員の善意に基づいている」と経緯を説明。 16年前、三ツ星ベルト本社の神戸・長田区を襲った阪神・淡路大地震の被害を振り返り、「地域住民と共に復興を目指した。今回、東北・関東大地震で被災 された方の心境を思い、哀悼の意を述べるとともに、被災地の人びとに、我われ一人ひとりが、何ができるのか、改めて考えたい。今回の震災に対し、全力を尽 くしたい」と語った。 同社では、阪神大地震被災10年目の05年から、「世界の子どもたちに愛の手を」と題し、三ツ星グループの全従業員から募った寄付金を日本ユニセフ協会 に贈呈するなど、さまざまな慈善活動を行い、当日も会場で、今回大地震の被災者への義援募金を呼びかけた。 今回のミュージックサロンは、若手演奏家らによる二部構成。第1部は、ピアノの「トリオ・アンデパンダン」によるラフマニノフのピアノ三重奏からスター ト。第二部はソプラノ、テノール、マリンバ、ピアノのカルテットによるオリジナルの演目で魅了した。 演奏家には、実家が地震で被災したメンバーも。説明を受け、さまざまな熱い想いを込めた演奏に、聴衆は魅了された。
2011年03月28日