グッドイヤーのLMGT3 FIA世界耐久選手権デビュー

2024年05月21日

ゴムタイムス社

 グッドイヤーは5月20日、カタールで開催されたWEC2024第1戦で、同社が単独でタイヤ供給するLMGT3カテゴリーがデビューを飾ったと発表した。同社は、この新しいカテゴリーのタイヤ仕様と物流の改善によって、WECとFIAのサステナビリティに関する目標をサポートし、モータースポーツをよりクリーンで環境に配慮したものにするとしている。
 同社は、ドイツのハナウにある最新設備を導入した工場ですべてのLMGT3タイヤを製造している。この工場は、国際サステイナビリティ・カーボン認証(ISCC PLUS)を取得しており、これは、同社がサステナビリティの2大目標である循環性とトレーサビリティの推進に取り組んでいることを示している。同社のレース用タイヤにはバイオベースおよびリサイクル素材を使用しており、これにより、限りある資源の需要を減少させることができる。
 すべてのLMGT3タイヤは約33%がサステナブル素材で構成されており、これは、現在GTレースで使用されているすべてのレースタイヤの中でも、その割合が最も高いもののひとつ。サステナブル素材には、天然樹脂、カーボンブラック、ポリマー、リサイクルスチールなどが含まれ、また、ウェットタイヤには籾殻灰シリカが使われている。
 サステナブルな生産を実現するために重要なのは、生産量そのものを減らすことであり、同社は2020年に世界選手権レベルの耐久レースに復帰したが、それ以来、耐久レースにおける二酸化炭素排出量を削減することを最大の目標の一つとして取り組んできた。これは、各レースで使用するドライタイヤのコンパウンドを1種類にする、タイヤウォーマーの廃止、耐久性の高いタイヤ、炭素排出量を削減するロジスティクスといった方法で達成している。

エルエムジーティー3イメージ

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