DICの100%子会社であるDIC北日本ポリマは5月21日、主に住宅・工業用結合材などに使用するフェノール樹脂、尿素メラミン樹脂製品の価格について、2024年6月1日納入分から価格改定することを決定したと発表した。
2022年3月に原材料の調達難や価格高騰などを理由とした価格改定を実施したが、その後も原料価格は高値圏で推移し、今春に入り主原料のフェノールを中心に上昇が続いている。加えて、物流業界の2024年問題に伴う配送、付帯作業、保管などのコスト増加や、製造に関わる設備修繕費、労務費などのコストも増加し続けている。
同社は、様々なコスト削減施策を講じ自助努力を続けてきたが、現在の状況はこれらのコスト増加分を吸収することは極めて困難な状況となる。今後の事業継続を図るために価格改定が避けられないと判断し、このたびの値上げを決定した。
また、少量生産品番については、慢性的に不採算な状態が続いているため、個別に価格改定および廃番する予定となる。
対象製品は、「フェノライト」「プライセット」シリーズ(フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、その他)、価格改定は、製品毎に個別で設定(ユーザーには個別で案内予定)、実施時期は、2024年6月1日納入分よりとなる。
2024年05月23日