ワイパーブレードラバー増強　バンドー化学、受注拡大に対応

　バンドー化学は５月21日、神戸本社とオンラインによるハイブリッド形式で24年３月期決算説明会を開催し、岡田勉専務執行役員が24年３月期決算や25年３月期業績予想並びに中長期経営計画の取り組みについて説明した。
　同社は中長期経営計画「Ｃｒｅａｔｉｎｇ Ｎｅｗ Ｖａｌｕｅ ｆｏｒ ｔｈｅ Ｆｕｔｕｒｅ」を昨年度からスタートさせており、26年度まで第１ステージ（ＣＶ１）、27年度～30年度までを第２ステージ（ＣＶ２）と定めている。ＣＶ１では自動車部品事業や新規事業、高機能エラストマー事業の各事業で収益力向上に向けた取り組みを推進中。自動車部品事業では、ＥＶ化の進展により内燃機関向けの製品が将来減少していくことが予測されるのを踏まえ、伝動化や環境対応製品など「他の領域を広げていく活動を進めている」（岡田氏）。
　その成果の一例として、ワイパーブレードラバーの受注が拡大していることを紹介した。これまでも補修市場を中心に採用されてきたが、ここ数年はＯＥＭメーカーへの拡販に力を入れてきたことが実を結び始めつつある。「当社では顧客要求に対応するため、タ