日本ゼオン、企業理念実現へ マテリアリティ特定 

2024年05月29日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは5月28日、企業理念「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」の実現に向けて、社会とともに持続的な成長を続けていくために優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「ゼオンを動かす5つの歯車」を特定したと発表した。
 同社は、今後、これを基本軸としたサステナビリティ経営で企業価値を創造していく。
 特定したマテリアリティは、心からワクワクできる会社の実現、イノベーションでほかにない価値を提供、強固なガバナンスの構築、社会の変化に対応した事業構造の転換、循環型社会への貢献となる。
 5つのマテリアリティは、変化の激しい事業環境の中でも、企業理念の実現に向けて同社グループがぶれることなく力を合わせていくための大切な軸として互いに影響しあう関係にあることから、歯車の形で表現している。
 同社グループではこれらを「ゼオンを動かす5つの歯車」と呼び、各歯車が嚙み合って回転することで企業理念を実現していく。
 2023年4月に設置した「マテリアリティ特定プロジェクト」にて、社内から選出した多様な立場のプロジェクトメンバーが、経営層の意見やコンサルタントのアドバイスも踏まえながらマテリアティ特定に向けて、さまざまな議論を重ねた。
 検討に当たっては、「企業理念」「サステナビリティ基本方針」を具現化する、同社の中にあった、大切なことや重要な課題を可視化する、これからの同社についてしっかりと議論し、誰もが納得できる表現とする、世の中の動向や社会の期待を意識し、第三者(社外)の目線も取り入れる、という観点を重視した。
 同年12月にプロジェクトでの検討結果としてまとめた5つのマテリアリティを取締役会で承認し、最終決定した。
 マテリアリティ「ゼオンを動かす5つの歯車」は、「企業理念」と「サステナビリティ基本方針」を受け、それらの実践のための基本軸を示すものとして位置付けられるものとなる。今後は、このマテリアリティに基づいて策定した「中期経営計画STAGE30」を通じて、各部署や各人の目標・行動に落とし込み、実践につなげていく。

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