住友ゴムが山梨県と合意書　グリーン水素による脱炭素化で

　住友ゴム工業は５月27日、山梨県とカーボンニュートラルの実現に向け、やまなしモデルＰ２Ｇシステムによるグリーン水素を利用し、タイヤ製造等における脱炭素化と地域資源を活かした水素エネルギー社会の構築に連携して取り組む事に合意したと発表した。
　同日、東京都内で「グリーン水素による脱炭素化等に係る基本合意書締結式」を開催し、住友ゴム工業の山本悟社長と山梨県の長崎幸太郎知事が基本合意書に著名を行った。
　やまなしモデルＰ２Ｇシステムは、再生可能エネルギー由来の電力から水素を製造し、水素を熱エネルギーとして利用することで脱炭素化を実現する技術。同システムを住友ゴム白河工場へ導入し、これにより生まれたグリーン水素を活用し、工場の安定操業を保ちながら脱炭素化を実現する「脱炭素グランドマスター工場」の実証を２０２５年の初めまでに行う。
　脱炭素グランドマスター工場は、やまなしモデルＰ２Ｇシステムで製造された水素と配達された水素、場内太陽光発電、系統電力や既存燃料の５つのエネルギーを組み合わせて、タイヤ製造工場の脱炭素化を実現する施設となる。
　住友ゴム工業の山本悟社長は「Ｐ２Ｇシステムはグリーン水素を製造できるカーボンニュートラル実現に向けた技術の一つとして世界から大きな期待を集めている。この度、山梨県と相互の連携を強化することで、カーボンニュートラル達成に向