ＵＢＥは５月28日、バイオマス材を使用したマスターバッチとして開発したバイオコンポジット（商品名Ｔｏｒｒｅｃｏｔ）で、第三者認定機関である一般社団法人日本有機資源協会（ＪＯＲＡ）よりバイオマスマークの認定を取得したと発表した。ＪＯＲＡが認定するバイオマスマークは、再生可能な有機資源であるバイオマスを活用し生産している環境商品に付与されるもの。
同社が開発・販売するＴｏｒｒｅｃｏｔは、特殊処理を施した木質バイオマス材を50ｗｔ％使用している。ポリプロピレンなどの石化由来樹脂とドライブレンドし、成形加工することで成形性・機械物性を損なわず、容易に製品のカーボンフットプリントを削減するマスターバッチとして使用することが可能。また、特⾧については、金型が汚れにくい、リサイクル性に優れるといった点が挙げられる。
同社はこれまで培ったコンポジット製品の開発・製造に関する知見やノウハウを活用し、Ｔｏｒｒｅｃｏｔのカスタマイズ化・多角化を行い、自動車部材・物流資材・建設資材・家具雑貨など幅広い分野での製品展開を進めている。
同社グループでは地球環境問題への取り組みにおいて、ＧＨＧ排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。同社グループが２０３０年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していく。
