ブリヂストン、5年連続 DX銘柄2024に選定

2024年05月30日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは5月28日、経済産業省と東京証券取引所及び独立行政法人情報処理推進機構が主催する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」に5年連続で選定されたと発表した。
 同社が取り組むDXは、「より大きなデータで、より早く、より容易に、より正確に」をコンセプトとし、同社のこれまで培ってきた現場力などの強い「リアル」に「デジタル」を融合させることで、価値創造の進化と生産性向上を支えるもの。
 今回、「DX銘柄2024」選定にあたって評価された取り組みは、同社の中期事業計画(2024―2026)の中で、戦略事業と位置付けている生産財系BtoBソリューション(トラック・バス系、鉱山、航空ソリューション)において、事業者であるユーザーにタイヤを安全に、長く、上手く、効率的に使って頂くことで、社会価値・顧客価値を創造する活動。ユーザー・パートナーとの信頼をベースに、断トツ商品や現場力などの強いリアルに、デジタルを組み合わせることで、タイヤを「使う」段階でユーザーの困りごとを解決し、オペレーションの生産性向上・経済価値の最大化に貢献するとともに、資源生産性やCO2排出量削減など、サステナビリティにも寄与していく。具体的な取り組みの一例は、チリ鉱山におけるタイヤ耐久予測による新ソリューションサービスであり、同社では、新たなプレミアムとする鉱山車両用タイヤ「Bridgestone MASTERCORE」を軸に、鉱山オペレーションの最適化へ貢献する鉱山ソリューションの展開に取り組んでいる。2023年7月よりBHP社がチリに保有するPampa Norte Spence鉱山にて、鉱山車両向け次世代タイヤモニタリングシステム「Bridgestone iTrack」を活用した、鉱山向け新ソリューションサービスの提供を開始した。
 同サービスでは、タイヤに関する膨大な経験・知見とAIなどデジタルの融合を駆使した独自のアルゴリズム構築を軸に、従来のタイヤ摩耗予測を強化し耐久予測へソリューションを進化させている。鉱山事業者の大きな困りごとであるタイヤの熱起因故障を未然防止するため、ユーザーとの信頼をベースに鉱山車両情報も共有頂きながら、「Bridgestone iTrack」から取得できるタイヤの温度や空気圧、車両位置情報や走行速度などのデータやタイヤ装着履歴をもとに、AIを活用した独自のアルゴリズムによるタイヤ耐久を予測し、最適なタイヤメンテナンスタイミング、車両運行ルートを提案する。
 これにより、タイヤにかかるコスト削減や、車両のダウンタイム削減といった鉱山オペレーションの生産性、経済価値の最大化へ貢献していく。また、タイヤを安全に長く使用頂くことでタイヤ使用本数を削減でき、資源生産性の向上によるサステナビリティへの貢献も実現する。
 同社流のDX推進により、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる8つの価値(Energy, Ecology, Efficiency, Extension, Economy, Emotion, Ease, Empowerment) を、従業員、社会、パートナー、ユーザーと共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていく。

鉱山現場での作業風景

鉱山現場での作業風景

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー