旭化成は５月28日、スウェーデンの製薬企業のカリディタス社に対し、株式公開買付けを行うことを同日開催の同社取締役会において決議したと発表した。同買収は友好的なものであり、同社取締役会はカリディタス社の完全子会社化を目的とした同公開買付を行うことを決議しており、カリディタス社の取締役会についても同公開買付けを行うことに賛同している。また、ＢＶＦ Ｐａｒｔｎｅｒｓ、Ｌｉｎｃ ＡＢ、Ｓｔｉｆｔｅｌｓｅｎ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｆｏｎｄｅｎ（カリディタス株式（米国預託証券を含む）の上位３株主）ならびにその他カリディタス社の大株主（合計で発行済普通株式および米国預託証券の44・65％を保有）から同公開買付けに１株当たり２０８スウェーデンクローナで応募する旨の同意を得ている。同社は同公開買付けにより、カリディタス社の発行済普通株式の総数を総額約１１８億スウェーデンクローナ（約１７３９億円）で取得することを目指す。同買収完了のためには、国外の競争法令等及び投資規制法令等上の手続きの完了、ならびにその他一般的な前提条件を満たすことが必要になる。
同買収が成立した場合の同社の連結業績に与える影響については、現在精査中であり、今後、公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示するとしている。
