住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは6月7日、5月30日~6月2日にドイツで開催された世界最大級のツーリングカーレース「ニュルブルクリンク24時間レース(正式名称:ADAC RAVENOL 24H NURBURGRING)」にFALKEN(ファルケン)モータースポーツチームとして参戦し、「Porsche 911 GT3R」33号車が総合6位、44号車が総合10位で完走したと発表した。FALKENモータースポーツチームがトップ10に入るのは2014年以降11年連続となる。
また、「SP4T」クラスで参戦した「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024」は、クラス変更後初のクラス優勝を果たし、今回の挑戦が最後となる辰己英治総監督の有終の美を飾った。
ファルケンモータースポーツチームは、新型「Porsche 911 GT3R」の2台体制(33号車、44号車)で参戦した。5月30日、31日に行われた予選では2台とも上位に進出。昨年を上回る24万人もの大観衆が見守る中、6月1日16時からのレースは33号車が10番手、44号車が14番手からのスタートとなった。
今年のレースは、開始前から雨と霧に見舞われ、一時は天候が持ち直したものの夜間はコース全体を濃い霧が覆いつくし23時半頃に一時中断された。翌朝も霧は晴れず午後になっても霧は晴れ切らない状況だったが、13時半頃からリスタートを目指して、セーフティカー先導のもと全車がコースに復帰したが、天候の改善が見込めず主催者はレース終了を判断。当レースの歴史上初めて24時間経過前にレースを終えることになった。
過酷なコースと厳しい環境が重なりコンディションが悪い中でのレースとなったが、ファルケンモータースポーツの2台は適切なタイヤ選択により、幸先のいいスタート切ることに成功。特に夜間の低温・ドライ路面においてファルケンタイヤはパフォーマンスを遺憾なく発揮し、全体のベストラップタイムを連発した。難しいレースの中、マシンそしてタイヤにトラブルなく、33号車が6位、44号車が10位でレースを終えた。レース時間約7時間30分、50周(距離にして約1269km)は史上まれにみる短いレースとなった。
また、「SP4T」クラスで参戦していた「スバルテクニカインターナショナル」の「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024」は 序盤からノートラブルでリードを築き、終始盤石なレースを展開。総合順位51位、昨年からの参戦となる「SP4T」クラスにて初のクラス優勝を遂げた。他にサポートするチームも全クラス表彰台を獲得する好成績を納め、ファルケンタイヤの性能の高さを示した。
2024年06月10日