豊田合成は6月7日、トヨタホームが手掛ける「TOYOTA HOME The FOREST AVENUE」(愛知県みよし市)で、同社が新領域として開発を進める、豊かな暮らしに貢献する技術の実証実験を開始すると発表した。第1弾として、次世代のワイヤレス給電であるマイクロ波給電技術を使った体験型の展示を行っている。
同社は、中長期経営計画(2030 事業計画)で掲げる「より良い移動と暮らしを未来につなぐ会社」という目指す姿の実現に向け、社会課題解決型のソリューション開発を進めている。このたび、「より良い暮らし」の実現を目指すパートナーとして、トヨタホームが進める新たな街の価値創出の取り組みに参画することになった。
今回、実証するマイクロ波給電製品は、数メートル先の電子機器にワイヤレスで電力供給でき、将来のより快適な暮らしに貢献する新技術となる。人が暮らす環境下では国内初の展示となり、分譲地内の共用施設での体験を通じて本技術の可能性を広く知ってもらうとともに、ユーザーの声を製品開発に活かすとしている。
今後、同分譲地では新たな技術の実証も計画しており、それらを足掛かりに各種機器メーカーなどとの連携を進め、将来のモビリティやスマートシティのインフラとしての活用も視野に、「より良い暮らし」を実現する新たな価値の創出に向けた開発に取り組んでいく。
2024年06月10日