住友理工のTRC ダンパー 第2名古屋三交ビルに採用

2024年06月20日

ゴムタイムス社

 住友理工は6月18日、同社のビル用制震システム「TRC ダンパー」が、三交不動産の第2名古屋三交ビルに採用されたと発表した。
 ビル用制震システムTRCダンパーは、オフィスビルやマンションなど中高層ビルの地震対策に有効な、特殊粘弾性ゴムを使用したシステムで、特殊粘弾性ゴムが地震エネルギーを吸収し、熱エネルギーに変換することで、建物の揺れを低減させる制震装置。風による横揺れ低減にも効果があるほか、薄くコンパクトな点も特徴で、ビル設計上の無駄なスペースを削減することができる。これまでに国内外で150棟以上のオフィスビル・マンションに設置されている。
 同社はコアコンピタンスである高分子材料技術と総合評価技術をもとに、自動車分野で培った技術を地震対策へ応用し、2005年にビル用制震システムTRCダンパーの販売を開始した。今月開業した第2名古屋三交ビル(設計施工 株式会社竹中工務店)には、地震対策として、TRCダンパーが設置されている。
 第2名古屋三交ビルは名古屋駅から徒歩7分、名古屋市による駅と街を繋ぐ整備が進行するエリアに位置する。同地区はショッピングモールや歴史ある街並みなど、都心における多彩な魅力をもったエリアであり、街と人、人と人を結ぶ新しい拠点。またオフィスワーカーを含めた地域コミュニケーションの創出を図り、大規模な地震による災害時には帰宅困難者を受け入れるなど、地域防災機能の向上に寄与する計画もある。
 同社グループは、経営Vision「2029年住友理工グループVision」にて、2029年のありたい姿を「理工のチカラを起点に 社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続けるリーディングカンパニー」と設定した。ありたい姿の実現に向けた方向性の一つとして、「持続可能な社会に向けた価値づくり」を掲げている。今後も、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進し、社会課題の解決に貢献していく。

第2名古屋三交ビル

第2名古屋三交ビル

住友理工TRCダンパー

住友理工TRCダンパー

 

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