豊田合成は6月20日、衛星から得られたデータの解析によるソリューション提供および小型SAR衛星の開発・運用を行うSynspectiveに出資したと発表した。
Synspective(シンスペクティブ)社は、内閣府の革新的研究開発プログラム(ImPACT)における、SAR衛星の小型化技術の開発成果を基に設立されたスタートアップで、衛星の開発から運用、得られた観測データを活用した課題解決の提案までを一貫して提供している。
SAR衛星は、雲を透過する波長領域の電波(マイクロ波)を用いるため悪天候や夜間でも地表データが取得可能で、これらの衛星を複数連動させることにより、準リアルタイムかつ広範囲での観測を実現し、災害対応や地球環境の維持に役立てることを目指している。
同社は、自動車産業が業界の垣根を越えて大きく変化しつつある中、持続的な事業成長の実現を目指し、既存事業にとらわれない新規領域への開拓を進めている。同社が展開する宇宙関連ビジネスは、今後成長が見込めることから、将来的に同社の技術が活かせる分野の探索を見据え、情報収集するために出資した。
2024年06月21日