三菱ケミのポリカーボネート 英国スマートフォンに採用

2024年06月21日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは6月20日、高機能ポリカーボネート樹脂「XANTAR/ザンターKシリーズ」が、英国ロンドンを拠点とするデジタル製品企業NOTHINGのスマートフォン「Nothing Phone(2a)」の筐体(背面板)に採用されたと発表した。
 XANTARは優れた透明性・耐衝撃性・難燃性・耐熱性・電気特性を有しており、幅広い用途に長年採用され続けてきた実績のある高機能ポリカーボネート樹脂で、今回採用となった「XANTAR Kシリーズ」は、同社グループが長年培って来た重合およびコンパウンド技術を駆使して開発した特殊ポリカーボネート樹脂である。
 一般のポリカーボネート樹脂と比較して高い表面硬度を有し、ポリカーボネート樹脂の弱点である耐擦傷性の向上した材料として、スマートフォン筐体や自動車内装部品などで採用が拡大している。また、高難燃や低誘電正接、低複屈折、選択波長吸収、撥水、リサイクルなど顧客のニーズに合わせて、幅広いラインアップを取り揃えている。
 NOTHINGは、先進的な技術と斬新なデザインを持つスマートフォンを販売しており、「Nothing Phone(2a)」は、筐体が透明で背面が光るというユニークな機能が特長となっている。XANTARがNOTHINGのスマートフォンに採用されるのは初めてであり、「XANTAR Kシリーズ」の透明性、表面硬度、加工性といった機能が高く評価された。
 同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルカンパニーとして、これからもXANTARの展開を通じ、高機能製品を提供していく。

「Nothing Phone(2a)」

「Nothing Phone(2a)」

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